公開講座

東大の人気授業を体験できる「公開講座」。

今年は複数の分野から3人の先生をお招きして講義をしていただきます。

幅広い世代の方にお楽しみいただける内容です。事前に予約などは必要ありませんので、大学生だけでなく、高校生や大人の方もぜひご参加ください。

場所

工学部8号館1階 教授会室

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アインシュタインからの宿題・重力波の直接検出への挑戦

2015年9月14日に人類史上初の重力波の直接検出がアメリカのLIGOグループによってなされ、いよいよ重力波天文学の幕が切って落とされました。重力波は、アインシュタインの一般相対性理論から予言された波動現象ですが、その直接検出により、相対性理論自身の検証のためだけではなく、強い重力場での物理現象の観測、電磁波現象では観測できない星の深部や、究極的には宇宙の誕生の瞬間をとらえることのできる観測手段として、極めて重要な研究テーマと考えられてきました。本講義では、重力波の性質、その検出方法、重力波検出器を支える技術について講義します。

講師

三代木 伸二先生
(東京大学 宇宙線研究所)

日時

5月14日(土)10:30-12:00

日本がやらずにどこがする? バイオマスの高度利用

バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な資源です。化石資源をほとんど持たない日本、世界有数の原発保有国である日本が、今後マテリアルやエネルギーをどのように工面していくのか、その鍵はバイオマス利用にかかっています。欧米では、上位概念である「バイオエコノミー」の一翼としてバイオマスの研究・実用化を加速している中で、日本ではむしろブームが終わってしまった印象を受けます。本講演では、バイオマスを自然界で有効利用している微生物を通して「人間はどのようにバイオマスを使えば良いか」を20年間考えてきた一端を、紹介できたらと思います。

講師

五十嵐 圭日子先生
(東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻
VTTフィンランド技術研究センター 客員教授)

日時

5月14日(土)15:00-16:30

コンピュータでひもとく生命のしくみ、遺伝子の進化

30億文字のDNA配列からなるヒトゲノム情報(全遺伝子情報)は、いまや、わずかな時間・費用で解読できるようになりました。また、オーミクス解析と呼ばれる、生命現象に関わるデータ全体を計測する技術も驚くべき発展を続けています。これらの技術革新により、「生命とは何か」という問いに対し、生命現象の全体を俯瞰する視点から迫ることが可能になりました。そして、病気のメカニズムを解明し、生命の進化の歴史をひもといていく上で、膨大なバイオデータを情報科学的に解析していくことが不可欠になりました。今日は、生命システムを生命科学と情報科学の両面から解き明かすことを目的とした新しい学問「生物情報科学」を紹介します。

講師

岩崎 渉先生
(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻
(兼)東京大学 大学院新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻
(兼)東京大学 大気海洋研究所 地球表層圏変動研究センター)

日時

5月15日(日)13:00-14:30