第1話

めい

模擬店の料理、おいしかったのー。

ここはごみステーション。使い終わった容器などを捨てることができます。料理を食べ終えためいちゃんはここで割り箸と容器を捨てようとしました。すると……

めいちゃん! 割り箸と容器を同じごみ箱に捨ててはいけないよ。

緑のはっぴを着た委員の人がめいちゃんを注意します。どうやら、めいちゃんは五月祭でのごみ分別方法を知らなかったようです。普段のごみの分別とは違っていることに気づいためいちゃんは、委員の人にこう質問しました。

めい

どうしてこんなに細かく分別しなくちゃいけないのー?

いい質問だね! その疑問を解き明かすために、ごみ集積場に行ってみよう!

めいちゃんの疑問に答えるためにごみ集積場に連れていってくれたのは、リサイクル担当の岡本 亘さんです。

めい

わーっ、ごみがいっぱいなのー、めぇ。

岡本さん

ごみステーションで分別されたごみは、最終的にすべてここに集められるんだよ。めいちゃん、五月祭2日間でどのくらいのごみが出ていると思う?

めい

よくわからないけど、とてつもない量になると思うのー、めぇ。

岡本さん

実は、五月祭2日間で約16トンものごみが出るんだよ。これは約7000世帯が1日に出すごみの量と同じなんだ。こんなにたくさんのごみをまとめて捨てては環境に悪いから、分別・リサイクルしているんだ。めいちゃん、リサイクルにはどんな意義があるかわかる?

めい

地球温暖化を食い止めることができる、とテレビで見た気がするのー、めぇ。

岡本さん

その通り。リサイクルの意義は主に3つあるんだ。
温室効果ガスを削減すること。
限りある資源を節約すること。
埋立地に埋めるごみを減らすこと。
東京都の埋立地は実は約40年後にはなくなると言われているから、しっかり分別しなくちゃね。僕たちの計算によると、五月祭でのリサイクルによってだいたい15トンの二酸化炭素が削減できる。これは、体積換算で25メートルプール13杯以上に相当するんだ。

めい

へぇー、すごいのー、めぇ。

岡本さん

リサイクルの方法は、主にマテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルの3つがあるよ。

めい

まてりあ……? よくわからないのー、めぇ。

岡本さん

マテリアルリサイクルというのは、ごみの材質をそのまま変えずに新しいものに作り変える方法。例えば、ペットボトルを砕いたものは繊維になる。これを使うと、洋服ができるよ。

ケミカルリサイクルは、化学反応を起こすことでごみをいろいろな物質に作り変える方法。五月祭で使われたビニールやプラスチックは、『コークス炉化学原料化法』という方法を使ってガス・油・コークスに生まれ変わるよ。模擬店の廃油はそのままでは燃料として使えないけど、ケミカルリサイクルによって軽油に生まれ変わるんだ。

もう一つが、サーマルリサイクル。ごみを燃やしたときの熱を利用する方法だね。例えば、木材はボイラーの燃料として利用されるよ。

めい

リサイクルできないごみはどうなっちゃうのー?

岡本さん

残念ながら埋め立てるしかないね。環境には負担がかかってしまうけど。

埋め立てるごみも、環境にできるだけ負担がかからないように、法律にしたがって適切に処理しています!!

ここで突如現れたのが、同じくリサイクル担当の勝野 亮祐さんです。

勝野さん

いろいろな人や団体が出したごみを誰がどのように処理すべきかは、廃棄物処理法という法律で決められています。一言で言えば、ごみを責任を持って処理しなさい、ということですね。ですから毎年、ごみの回収と処理を信頼性の高い業者にお願いしているんですよ。

めい

委員さんもちゃんと環境問題に取り組んでいるのー。委員さんのおかげで、分別についてよくわかったのー、めぇ。

岡本さん

では、ごみステーションに戻りましょうか!

ごみの処理について委員2人に詳しく教えてもらっためいちゃんは、前よりも注意深く分別するようになりました。

めい

今年の五月祭では、8種類に分別しているみたいなのー。

これから家でも、もっと分別に気をつけてみるのー、めぇ。

岡本さん

めいちゃん、どのように分別すればいいかわからないときは、ごみステーションにいる緑のはっぴを着た人に聞いてみるのが良いよ。

勝野さん

きっと親切に教えてくれると思いますよ!

めいちゃんと同じように、ご来場の皆さまもごみの分別にご理解・ご協力をお願いいたします。