新型コロナウイルスの影響で、延期・オンライン開催となった今年の五月祭。これまでとは全く異なる形態での開催だからこそ、新しい魅力が生まれると確信しています。
とはいえ、通常開催の五月祭のすばらしさも知っていただきたい。そこでこの記事では、あるはずだった「もうひとつ」の五月祭をご紹介します。
個性豊かな企画の数々
五月祭の何よりの魅力、それはオリジナリティ溢れる企画の数々です。ここでは、たくさんの人が訪れる、個性的な3つの企画をご紹介。あなたもきっと足を運びたくなりますよ。
お 馬さんに会おう!
まずご紹介するのは、東京大学運動会馬術部の名物企画「お馬さんに会おう!」。
キャンパスに本物の馬が登場するだけでも驚きですが、この企画では、乗馬や餌やりを通して、実際に馬とふれあうことができます。毎年好評を集めている馬術部グッズの販売も含めて、馬の魅力を存分に味わえる企画になっています。
普段の生活ではなかなか目にすることのないお馬さんと、五月祭の場でふれあうのも良いですね。
襖 張り替え実演
2つ目の企画は、東大襖クラブによる「襖張り替え実演」。なんと東大には襖の張り替えを行うサークルがあるんです。
この企画では、部員による解説を聞きながら、襖の張り替えを間近で見ることができます。さらに、障子や和紙を通して日本の伝統文化についても学ぶことができるほか、可愛らしい柄や現代的な柄の襖も登場するなど、なじみのない方でも楽しむことのできる工夫がいっぱいです。
手際の良い作業と小気味良いトークに魅了されているうちに、あっという間に襖が張り替わってしまいますよ。
建 築学科パビリオン
毎年テーマを決めてパビリオンを制作し、工学部広場に展示している、工学部建築学科のパビリオン企画。
「ゆらぎ」をテーマとした昨年のパビリオンは、不思議な体験の場であるとともに、たくさんの来場者が集う憩いの場になっていました。
今年は、学科内のコンペティションで決定した「triangle helix」=「三角らせん」をコンセプトに、たくさんの正三角形をつなげて作った帯を筒状にしたパビリオンを制作。ワークショップでは、作品について学ぶこともできます。
ホッと一息つきながら、練りに練られた作品を楽しんでみてはいかがでしょう。
今回紹介した3つの企画のほかにも、五月祭には工夫を凝らした特色ある企画がたくさんあります。東大生が考えに考え抜いた企画の数々に足を運び、その魅力の虜になりませんか。
非日常を楽しむ
15万人もの来場者を誇る日本最大級の学園祭。それが五月祭です。
広大な本郷・弥生キャンパスにたくさんの人が集い、高揚した雰囲気の中で、ともに笑い、感動の体験を共有する。まさに非日常の空間が広がっています。
屋外には、新入生やサークル、留学生などが出展する模擬店が軒を連ね、あちらこちらから美味しそうな匂いが漂い、楽しそうな声が飛び交います。ステージでは、ダンスや音楽のパフォーマンス、お笑いライブから伝統芸能まで、ありとあらゆるエンターテインメントを楽しむことができます。
屋内では、学科企画が工夫を凝らして伝える学問の魅力や、クリエイティビティ溢れる学生たちの展示に魅了されます。さらに、荘厳な安田講堂では演奏会や講演会が行われ、濃密な時間を過ごすこともできます。
お目当ての企画を決めて、その企画を目一杯楽しむもよし。キャンパスを思い思いに歩きながら、偶然訪れた企画でその魅力の虜になるもよし。
一人ひとりが、その空間を、時間を、いっぱいに楽しむ。
そんな五月祭に、あなたも一度足を運んでみませんか。
あるはずだった「もうひとつ」の五月祭。その魅力的な空間が戻ってくることを心待ちにしつつ、オンラインだからこそ生み出せる魅力に溢れた今年の五月祭を、目一杯に楽しんでくださいね。