わたしはしずく あなたもしずく 一粒、また一粒と しずくは水面に飛び込んで 思い思いに輪を描く 輪と輪は重なり混ざり合い ひとときかぎりの模様をつくる わたしとあなたが出会う場所 しずく融け合う、水模様
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静かな水面を、じっと眺めたことはありますか。 一粒のしずくが落ちると、水面は揺れ、輪が広がる。 もう一粒しずくが落ちると、もう一つ、輪が広がる。 こうして生まれた輪と輪が交わると、境目は融け合って、 さっきとは違う模様――水模様を作り出す。 あちらこちらでしずくが落ちるほど、水模様は複雑になり、 どの一瞬を切り取っても同じ模様が描かれることはありません。 私たちは、祭を、そんな生き生きとした水面の様子に喩えました。 普段は出会うことのない人が、キャンパスで重なり混ざり合うことで、 新たなものが生まれる。 その出会いと融合によって描かれる模様を、私たちは祭と呼ぶのです。 わたしはしずく、あなたもしずく。 さあ、飛び込みましょう! わたしとあなたが出会う場所へ。