芸術が生まれるまでのプロセスを認知科学的に分析し、創造力の教育方法を考える公開講座です。
企画紹介
人 間を人間たらしめるアート
「創造」とは 「目の前にないものを生み出す」 ことであり、豊かな知覚に加えてイマジネーション(想像力)をも必要とする人間固有の活動です。つまり、 創造された表象 には必ず「作者」という人間が存在します。芸術鑑賞とは、究極的には 人間どうしの対話 なのです。そんなアートの世界を少しだけ覗いてみませんか。
天 才じゃなくてもできる!創造的思考法
天才的発想で独創的な作品を世に送る……芸術とはそんな営みだと思われがちです。確かに歴史に名を残す芸術家は一握りですが、 創造力を働かせていく思考プロセス は、 実は誰でも一度は何気なくやっているもの です。 芸術的感性を磨く授業に長年携わってきた 岡田先生が、アーティストの創造プロセスに焦点を当て、最新の研究成果を交えながらお話しします。
「 芸術」をどうやって教えるか
創造的思考法については、今では文理融合的に研究が進んでいます。例えば、美術の授業で何かを創るときにも、 ほかの生徒の作品や既存の作品を見て考えたことが着想に影響する ことが認知科学的に示されつつあります。しかし、そうした発想法をどのように教育するかについてはまだ制度が追いついていません。創造的思考法の大学における教え方を模索する取り組みを紹介します。
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公開講座「アートの触発と創造」
岡田猛先生にご講演いただきます。後半に質疑応答の時間もございます。
15:30~17:00 | 公開講座「アートの触発と創造」 |
講師紹介
岡田 猛
東京大学大学院 教育学研究科・学際情報学府 教授
東京大学芸術創造連携研究機構 副機構長
略歴
1994年 米国カーネギーメロン大学大学院 博士課程修了(Ph.D. in Psychology)
1995年 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 助教授
2005年 東京大学大学院 教育学研究科 准教授
2008年 東京大学大学院 教育学研究科・学際情報学府 教授
東京大学芸術創造連携研究機構 副機構長