近年、耳にする機会の増えたジェンダー関連のテーマ。東京大学もその話題と無縁ではありません。東京大学のジェンダーバランスは学生・教員ともに大きく偏っています。
この講座ではその偏りが生む弊害や、今後どのように向き合っていくべきかを、東京大学のジェンダーの現状についての本も書かれている、東京大学副学長の矢口祐人先生に語っていただきます。
東京大学の現状
東京大学の学部学生の女性比率は約20%、教員の女性比率は約18%(2024年度時点)となっており、大きく偏っています。東京大学当局側も女性学生支援策や女性教員比率の増加策を積極的に講じていますが、劇的な変化が起こっていないのが現状です。
ジェンダーとは
「社会的・文化的に作り上げられた性別をジェンダーという。」(1995年 UNDP 人間開発報告書)
このように、 ジェンダーとは社会規範や文化によって形成される性別の違いを指します。その社会的および文化的な性差は、生物学的性別(Sex)とは異なるものです。また、ジェンダーは男性と女性という二つのカテゴリーに限定されず、さまざまな形態が存在します。
講師紹介
矢口 祐人(やぐち ゆうじん)
東京大学 副学長・グローバル教育センター長・大学院総合文化研究科 教授
略歴
1989年 ゴーシェンカレッジ卒(BA in English)
1999年 ウィリアム・アンド・メアリー大学博士号取得(Ph.D. in American Studies)
1995年 北海道大学言語文化部 専任講師
1998年 東京大学大学院総合文化研究科 助教授
2001年~2002年 フルブライト研究員(米国UC Santa Cruz; The East-West Center)
2013年〜 東京大学大学院総合文化研究科 教授
2022年〜 東京大学 副学長(グローバル教育推進)
2023年〜 東京大学グローバル教育センター センター長
企画詳細
企画公開場所・時間
工学部8号館1階教授会室
5月24日(土) 15:00〜16:00
周知事項
録音禁止・撮影禁止・配信ありオンラインコンテンツ
東大にはなぜ女性が少ないのか
東京大学、その学生や教員のジェンダーバラ ンスは大きく偏っています。その弊害と今後 の展望を、東大副学長が語ります。
5月24日(土) 15:00〜16:00
周知事項
録音禁止・撮影禁止五月祭当日は配信リンクよりアーカイブ動画もご覧いただけます。