The 95th May Festival

語り尽くす!東大プログラミング対談

この特集記事では、プログラミングを扱う企画の中から「精密Lab.」(工学部精密工学科)、「はじめてのプログラミング教室」(ut.code();)の2企画をピックアップし、代表の方にお越しいただいて行った対談の模様をお届けします。

対談参加者

委員
五月祭常任委員会・委員
服部
精密Lab.・服部さん
関本
ut.code()・関本さん

はじめに

委員
はじめに簡単に自己紹介と各団体の紹介をお願いします。
服部
精密Lab.代表、工学部精密工学科4年生の服部聡太朗です。精密Lab.は東京大学工学部精密工学科の3・4年生からなる企画です。毎年五月祭に向けて多くのメンバーが集まり、企画を作っています。
関本
「はじめてのプログラミング教室」という企画を行います、ut.code();の関本拓です。ut.code();はソフトウェアエンジニアリングといって、ソフトウェアの開発などを行うプログラミングサークルです。

プログラミングを楽しく、分かりやすく

服部
今年、精密Lab.では5つの企画を行います。1つ目は「ロボットプログラミング体験」です。来場者にプログラミングをしてもらい、プログラミング通りにロボットが動く様子をご覧いただきます。
2つ目は「ARゲーム」です。教室にARでキャラクターを投影して、ペイントゲームをしていただく企画です。
3つ目は、VRゴーグルをつけてボクシングをする「VRボクシング」です。モーターがついた服によって実際にダメージを受けたように感じられる、没入感の高いゲームになっています。
4つ目は「遠隔操作ロボット体験」です。こちらの企画もVRゴーグルとセンサーがついた手袋をつけていただきます。自分が向いた角度に応じて、ロボット目線で周囲を見渡すことができたり、握る操作でロボットのアームも動き、ものを掴むことができたりします。
精密工学科に新しく入った3年生は恒例の「精密スイッチ」を企画しています。NHKの「ピタゴラスイッチ」の仕組みにアルキメデスのらせんやガウス加速器といった工学的な原理を導入し、小学生でも分かるように説明を加えてお見せする企画になっています。
関本
ut.code();の「はじめてのプログラミング教室」では、小学生やそれ以下のお子さまでも、迷路を解くゲームや順番を並べるゲームを通して、パズルのような感覚で分かりやすくプログラミングを学んでいただけます。
小学校高学年から中学生、高校生以上の方はさらに進んで、それをいかに効率化するかという「プログラミング的思考」を学ぶことができます。

普段の活動から

関本
我々は企画でプログラミングを扱うという共通点がありますが、プログラミングのほかにはどのようなことをされているのでしょうか。
服部
精密工学科は機械やロボットをメインで扱っている学科なので、プログラミングをしてもらったうえで、実際にロボットが動いている様子を見ていただく点を重要視しています。ロボットプログラミング体験で特にそれを体感していただけることと思います。
服部
ut.code();さんは具体的にどのような活動をされていますか。
関本
ウェブサイト上で動く、簡単なアプリケーションを作っています。これは一般に公開しているものではないのですが、例えば大学の履修を考える上で便利になるアプリケーションを作りましたね。
服部
そういった活動をされている中で、どのような点が苦労したり大変だったりしますか。
関本
まず何を作るか、どういうものが必要とされているのかを考えるのが大変ですね。
もうひとつ、サークルで活動していく中で大変なのが、初心者の方がたくさん入会するので、そういう人にどのように教えるのか、ということです。五月祭の企画ではそういった「教える」ということに関してのノウハウを活かして来場者の方々に接していきたいと思っています。
関本
服部さんはどんなところが大変だと感じますか。
服部
学科にもいろいろな学生が入ってきます。プログラミングが得意な人やそうではない人、ロボットを作るのが得意な人から初心者までいるので、みんなでしっかり活動していけるよう、教えあうところが大変だったりします。
あとは実際にロボットを動かすとき、単純にプログラミング通り動いてくれる事が少ないんですよね。その制御がなかなか難しいです。
関本
やはりロボットを動かすのは大変なんですね。
服部
そうですね。思ったとおりに動いてくれることがほとんどないので。しかも、どこがおかしいのかを探すのにも苦労しますね。
関本
機械の故障が原因の時もあるし、バグが原因みたいな時もあるんですか。
服部
思わぬところから原因が見つかることが多々ある、という感じですね。

プログラミングが活きる場所

関本
先ほど「いろいろな学生がいる」とおっしゃっていましたが、実際どういう人がいらっしゃるのでしょうか。
服部
精密工学科という学科自体が機械系ではあるのですが、ソフトを専門としている研究室があったり、計測を専門にしている先生がいらっしゃったりするので、いろいろなことに興味を持った学生が入ってきます。プログラミングがすごく得意だったり、ロボットを作るのが得意だったり、それぞれに強みを持った学生が入ってきますね。
Ut.code();さんは1年生と2年生が主体ということを伺ったのですが、どういった学生がいらっしゃいますか。
関本
それこそ精密工学科など、工学系に進みたいという人は多くいます。
ただ精密工学科さんと異なるのは、文系の学生もいるという点です。そのような人の中には、専門としてプログラミングをやるわけではないんですが、プログラミングを使って何か便利なものを作りたいという意思を持って入会する人もいます。
服部
実際にプログラミングを使って、普段の生活で役に立つことはありますか。
関本
これは僕の例になるのですが、Googleカレンダーに登録している毎日の予定をLINEに送るというのをやっています。これで毎朝LINEを見るだけで今日の予定が分かるのでとても便利です。
服部
なるほど、それは便利そうですね。

最後にひとこと

委員
最後にご来場の皆さまにひとこと、よろしくお願いします。
服部
精密Lab.では例年同様、さまざまな企画を用意しております。小学生から大人の方まで楽しめる企画となっておりますのでぜひお越しください。
関本
ut.code();の「はじめてのプログラミング教室」は初心者の方にも優しく教える企画ですので、「プログラミングを学んでみたい」とか「プログラミングにちょっとだけ興味がある」という方もぜひいらっしゃってください。
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