新緑の薫りが私を誘う。
いそいそと着替え、ときめきを纏って、
華やかな緑の世界に足を踏み入れた。
そこは、鮮やかで煌びやかで、
若さと才気に満ち溢れた、
ひとつとして同じものがない世界だった。
そんなよりどり緑の世界に、一羽の鳥が始まりを告げる。
伸びをして、思わず熱気を吸い込んだ。
テーマに寄せて
緑と聞いて何が思い浮かぶでしょうか。
空に向かって芽が伸びていくときの、瑞々しさと力強さ。
葉々の隙間から降り注ぐ光に感じる、眩しさと高揚感。
そして、すべてを受け入れてくれる、知性と包容力。
私たちはこれらの意味を祭に重ね、
それぞれが持ち寄った「緑」によって、
祭の「華」やかさが増すことに期待を寄せています。
それだけではありません。
冬の静けさを破り、春の活気の訪れを声言するうぐいすは、「花見鳥」とも呼ばれています。
そんな花見鳥に、私たちは年に一度の祭の始まりを告げるという役目を託しました。
よりどり緑の輝きによって、キャンパスが華やぐ二日間。
すべての人の心を震わせ、記憶に残り続けるような祭となることを願っています。